第55回東京都連学習会・秋

11月2日(土)運輸労連東京会館『物流の2024年問題をもう一度考える』

講師:一般社団法人 東京都トラック協会 総務部長 井上 豪 氏

時間外労働の上限規制が適用されることによりドライバー不足となり国内の30%の荷物が運べなくなるのでは・・・などという騒ぎになった2024年問題について、施行後7ヵ月が経過した今、様々なデータや現場の状況といったエビデンス(根拠)を基に協会・連合・荷主・運送会社そしてドライバーのそれぞれの立場から考える2024年問題の本質とは?という講演でした。

都連の土屋委員長が口癖のように言っていますが、私たちドライバーは法律によってまだ年間960時間も残業させられているという認識を持たなければなりません。狭い道で大きなトラックを走らせるという特殊能力で、ラストワンマイルのみならず商品や原材料の移動にも欠かせないトラック輸送という経済活動にとって必要不可欠な仕事を低賃金で行なっていることに問題があるのです。

とはいえ、私たちドライバーに出来ることは「安全品質の向上」1択です!!つまり事故を起こさないことで信用が生まれドライバーの地位・運送業社の地位が向上して荷主とも対等な立場になり適正な運賃もしくは無事故という付加価値の付いた運賃を獲得し、ドライバーの賃金が全産業平均くらいに改善されるチャンスのスタートといえるのが2024年問題という名の働き方改革なのです!まさに変わるチャンスですね。たぶん...。

コメント